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【一級建築士が解説】一戸建てとマンションどちらが良いか

タ・ナ・ゴコロ株式会社 一級建築士事務所 代表の中川です

今回のテーマは、【一戸建てとマンション どっち?】

 

私自身、一戸建に住み、仕事も一戸建の住宅ににかかわることの方が圧倒的に多いので、
どうしても戸建よりな意見になりそうなのは、最初にお断りしておきます!

一戸建てとマンションどちらが良いか?

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上記の記事でも触れましたが、賃貸住まいの時はほとんどの方がマンションないしアパートの集合住宅に住むのを余儀なくされるのことが多いです。

 

それに対し、マイホームとなると、

  • 一戸建
  • マンション

どちらも選択肢として出てきます。

 

住宅に限ったことではありませんが、新しいものを手に入れるときは動機があって、
それを選択する際には、理由があって決まるはずです。

 

果たして一戸建てとマンションではどちらを選ぶのが正解なのでしょうか?

 

結果から申し上げると、

人によって正解は違います。

 

マイホームは人生で一番大きな買い物です。

 

買い物には当然お金が必要になります。

 

であれば、良いものをできるだけ安く買いたいと思うのが人情です。

 

いわゆる【お得な買いもの】ですね。

 

今回は、ご覧の方が一戸建てとマンションどちらにするか選択を迫られた時、お得な買い物ができるよう少しでも参考になればと、私の知る限りのところでお話します。

一戸建てとマンションはどちらが安いのか?

一戸建てとマンションはどちらが安いのでしょうか?

 

私の経験や主観になってしまいますが、マンションより一戸建ての方が安く販売されているケースをよく目にします。

 

また、ネットでもそういったデータ統計を伝える記事は多いです。

 

しかしながら、仕事で一般の方向けに建築相談やプレゼンをすることが多い中で半数以上の方が【一戸建ては高い】というイメージを持っているのを感じました。

 

実際は、【ポスティングのチラシ】や【ネットの不動産情報】などを調べてもらえれば分かりますが、都心部では一戸建ては1000万円程度で販売しています。

 

一戸建てよりもマンションの方が高いのです。

なぜ、実勢とイメージにギャップがあるのか?

2000年になるまでは実際、一戸建ての方が高かった時期が続いていました。

 

令和の現在でもそのイメージが引きずられているから上記のようにギャップが生じているのだと思います。

 

ひいては日本特有の【土地神話】のようなものがあり、バブル期のイメージで『土地は高い』と勝手に考えがちなことも、ギャップを作り出している要因の1つです。

なぜ、一戸建てとマンションの価格に逆転現象が起きたのか?

一戸建てとマンションの価格に逆転現象が起きたのは、限られた土地の中でも、それまでになかった住空間を確保できる建築技術が進歩したからです。

 

それが、一戸建ての取得価格を引き下げる手助けの一因として挙げられます。

 

今では普通ですが、木造3階建ての一戸建て住宅が当たり前になってきたのはだいたい20年ほど前からです。

 

それまでは2階建しか建てられないというのが一般的でした。

 

しかし、構造計算が広く浸透し利用されることで、階数を一つ増やすことが可能になり、単純に考えれば1.5倍の建物が建てられるようになったわけです。

 

一方、マンション建築の技術も向上し、今ではタワーマンションも建築することが可能になりました。

 

1つのマンション当たりの住戸数を増やすことに成功しています。

 

マンション内の住戸数増加は、建築費を負担しあう分母が増えることになるので、一見コスト減につながりそうですね。

 

しかし、木造住宅と比べ高層マンションでは建物が大きく高くなる分のコスト負担は、要求される技術や材料に対する建築コストや、建物を支える地盤改良コストの増加比率が高いため、マンション取得価格を引き下げるには至りません。

 

価格面において安く購入できるのであれば、木造一戸建は魅力的です。

一戸建てとマンションの比較

資産として住宅をとらえた際の一戸建てとマンションを比較するにあたり、まずは将来的な建替えという点で考えてみます。

一戸建てとマンションの比較~建て替え~

一戸建ては、建物が古くなれば自身の考えるタイミングで建替えが可能です。

 

場合によっては、解体後に土地を売却するなどの選択肢もあり、土地相場は短期間でも変動しているため、タイミングによっては取得時よりも売却益が出ることもあります。

 

一方でマンションの建替えはかなりハードルが高いです。

 

実質、いまの法整備では建替えは難しい状況が続いています。

 

さらに、建替えるにはかなりのコストがかかるので、建替え決議に必要な賛成数をまとめるのは至難の業です。

 

マンションは、自身のタイミングで建替えなどできるはずもなく、売却にあたっては現況の区分所有権のみとなります。

 

老朽化した分、売却益を見込むことはまず難しいでしょう。

一戸建てとマンションの比較~メンテナンス~

つぎに、住み続けるにあたってのメンテナンス関連で比較していきます。

 

構造面でいえばマンションの鉄筋コンクリート造の方が木造住宅より耐用年数は長いです。

 

しかし、設備のインフラ面の老朽化が35年ほどで問題化されることもあり、マンションにもメンテナンスは必要になります。

 

区分所有内(部屋内部)の設備に関しては、自費でのリフォームとなるでしょうし、共用部にかかる費用は【修繕積立金】として取得時から発生している中から負担することになります。

 

かたや木造住宅では、各部材のメーカー推奨メンテナンス時期などを見ると、早いものでは10年後には外部周りのメンテナンスを推奨しているものもあります。

 

ただ、これらは義務ではないので自身の判断でメンテナンスを行えばよく、大幅なリフォームのタイミングについては、正直なところ住宅ローンが終わるころが目安となるでしょう。

 

メンテナンスは、一戸建てもマンションも必要です。

 

しかし、一戸建は先に述べたように建替えも選択肢に入ります。

 

中途半端にメンテナンスをするよりは、最新技術の住宅に建て替えという考えも視野に入ります。

 

一方マンションにおいては、共有部のメンテナンスを行った頻度によっては、修繕積立金が上がるということもあります。

 

このメンテナンスは自分だけの判断には依らないので、一つのリスクとも考えることができるでしょう。

一戸建てとマンションの比較~日々の生活~

生活というのは【音】【臭い】などが発生します。

 

自分のものであれば不快なものも我慢が効きますが、他人のものとなると不快なものは我慢することが難しいです。

 

これに関しては、圧倒的に一戸建ての方がストレスがなく生活できます。

 

とくに、子育て世代はトラブルを避けるためにも周囲を気にすると思いますが、

  • 子供が走り回る音
  • テレビのボリューム
  • 楽器の演奏

など、音についてはトラブルの元を挙げるときりがありません。

 

また、臭いについては、

  • 換気扇と物干しの位置
  • 下階や隣のバルコニーでの喫煙
  • ごみの一時保管

など、自宅内も共用部でもマンションでは実際にトラブルが表面化し続けています。

 

私のお客様の中には、これらのストレスから避けるためにマンションから一戸建てへと買い替えた方が多数いらっしゃいます。

 

お子さんが2~3歳になるタイミングで…というケースが多かったです。

一戸建てとマンションはどちらが良いのか?【まとめ】

安くて周りを気にしなくて済む一戸建ては、私自身、実際に住んでいて何もストレスを感じることなく暮らせているので、どちらかと言えば一戸建てがオススメです。

 

しかしながら、マンションにもメリットはあり、

  • 建物が頑丈である
  • 建物全体でのデザイン性を誇れる
  • 設置階によって眺望が優れている
  • 管理人なども含めての防犯性の高さ
  • 共有施設や設備が使用できる利便性
  • 建物内でのコミュニティの存在

といったことが挙げられます。

 

長所短所というのは個人の捉え方で相反するものです。

 

あくまで、一戸建てとマンションのどちらが優れているということはありません。

 

どちらがあなたに合う住宅形態なのかわからないといった方は、私どものように建築や売買で住宅に携わる専門家のヒアリングを受けて頂ければと思います。

 

ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。

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