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平成から変化した間取りポイント【ベスト3】

タ・ナ・ゴコロ株式会社 一級建築士事務所 代表の中川です

今回のテーマは、平成から変化した間取りポイント・ベスト3

年に入って特に顕著にみられてきた、間取りの変更についてお話ししていきたいと思います。

平成から変化した間取りポイント・ベスト3

まずは、ランキングの発表です。

  1. 脱衣室と洗面化粧台の分離
  2. リモートスペース(ワークスペース)
  3. シューズインクローゼット

③シューズインクローゼット

第3位のシューズインクローゼットは、令和を迎えるあたりからマストになった印象があります。

そもそもシューズクローゼットは何かというと、玄関収納のWIC版のようなものです。

玄関の土間や廊下に併設させ、靴はもちろんのことコートやバッグも置け、キャリーバッグなど外で使うものも置いておける、小さめの納戸のような小部屋を指します。

玄関にある収納といえば、玄関収納といわれる箱型のBOX収納の設置が標準的でした。

しかしよくよく考えれば、一家族の生活に必要なモノは入りきる訳ありません。

入りきらないモノは、玄関周りに放置され片付かない状態になっていたり、庭先に設置した物置に入れたが最後、引っ張り出すのが面倒になったりします。

特に収納が少なくなりがちな建売住宅では、居室のクローゼット以外では収納量には期待できません。

提供側としては本来解決をしなければならないテーマでしたが、LDKや居室の広さ・畳数表示を広くすることを優先してしまっていたのは、自分が家庭を築いて一軒家で生活するようになった今では、大きな反省点でもあります。

シューズインクローゼットの価値が高まった今では、必須に近いものとして建売住宅でも積極的に提案できるようになりました。

住まい手に生活しやすい住宅が世の中に提供しやすいようになったかと思います。

②リモートスペース(ワークスペース)

第2位のリモートスペースは、コロナ禍の現在を象徴したような機能です。

これまでは、書斎が変わる存在だったかと思います。

ただ書斎と違うのは、他のスペースを犠牲にしてでもリモートスペースを確保したいという要望が多く、これは持ち家の一戸建てに限らず、賃貸アパートやリノベマンションにまで渡ってみられること。

またこれからの学校教育は、リモート授業が取り込まれていくことが予測されるので、エッセンシャルワーカーも含め業種を問わず、大人にも子供にも必要とされるスペースになるでしょう。

このリモートスペースで重要なのは、ある程度の独立性を持たせることかと思います。

理由としては、

  • 会議の際に周囲の声が入らない
  • 背景に生活状況が写り込まない
  • 仕事の集中できる環境

以上のような条件を満たしてあげる必要があるので、

後付けでリビングの一部をリモートスペースにするというような形ではなく、

できれば、

  • 家族のだれでも利用できるように廊下などの共有スペースから出入りできる
  • 生活音が届きにくいようLDKとは別フロアに設定する
  • 扉で間仕切りができるようにする

などの工夫を間取り決定の時点から取り入れていけるのが良いかと思います。

①脱衣室と洗面化粧台の分離

脱衣所が一緒の例

脱衣所を分離した例

第1位の脱衣室と洗面化粧台の分離は、この1年ぐらいで急速に広がってきているように感じています。

というのも、今建築中の2軒目の自宅の間取りを考える際に、妻からの要望で真っ先に上がってきたものの一つです。

現在の家では脱衣所(洗濯機置場)と洗面所が一体になっているのですが、私自身はそれほど不便を感じていない反面、女性目線では不具合を感じていたのでしょう。

子供が成長するにつれ、どちらかを使用しているときはもう片方を使用できないなど想像ができたり、ネット上で住宅購入者からの経験上による口コミが広がった影響もあるのかもしれません。

洗面化粧台のことを考えると、国内メーカーの洗面化粧台のミラーには標準搭載されていることが多い【曇り止め加工】があります。

しかし、そもそも脱衣所と洗面化粧台を別にしておけばこのような不具合もないですし、今は洗面化粧台を既製品ではない、造作家具のような造りにすることも多いので、曇り止めミラーを使用しないことも考慮すると、脱衣室と洗面化粧台を分離という要望が増えているのも分かる気がします。

また、コロナ禍ということを考えると、洗面化粧台を廊下や玄関付近のオープンな場所に配置して、手洗いが帰宅後に容易にできる生活環境づくりにもつながります。

この分離を実現するのは、設計者としては実は腕の見せ所です。

うまく間取りレイアウトが適切にできればよいのですが、動線処理・スペースの確保・設置階の設定などを考慮しながら調整する必要があるので、分離することによって使いにくい間取りになったということがないように、上手に取り入れていきたいところです。

まとめ

今回は、平成から変化した間取りポイント・ベスト3ということで、

年に入って特に顕著にみられてきた、間取りの変更

  1. 脱衣室と洗面化粧台の分離
  2. リモートスペース(ワークスペース)
  3. シューズインクローゼット

上記3点についてご紹介いたしました。

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